是枝さん、
今日は定時で上がれそうで、ふいにひとりでシネマライズへ「奇跡」を観に行こうと思っいてました。
だけど夕方になって映画館情報を見たら、今日と明日だけは日本語字幕付きの上映だったので、不意打ちで、でもシネマライズ以外に移動はどうも気が進まないので、「…帰ろう」と思いました。
家に帰ったあとは、ギャンブル依存症で施設からも失踪していた無銭人のおとうとが現れて、
「荷物を置いていきます。必要な物は持っていきます。お世話になりました。」と書かれた手紙と手荷物を置いていきました。
母は、アルツハイマーの父に悟られないように、隠れて何度も電話をくれて
「私に頼ってね」と言ったら「ごめんね」と泣いていました。
父が三日前に初めてパニックになったと教えてくれた姉は
「父さんだけでもう十分、これ以上あいつのことでは何も関わりたくないの」と言いました。
でも本当は、私にはまだおとうとについて家族の誰にも言えないことがあります。
時間はただ過ぎました。
今日、「奇跡」を見ていたら、きっと今夜は違っていた。少しだけそう思いました。
幼なじみの家におとうとがおしかけることも、幼なじみの親子が私の家に来て、その2人を家まで私が送ることも、
弟の姿を一目見てしまうことも、避けることも、家に戻れなくなったことも、何もこの場で感じずに済んだと思うから。
友達と夕飯を食べる約束のメールを返信して、テキストを開いて、ギターを弾いて寝る。
予定といえる予定ではなくても、しかるべき私の時間だったはず。
虚無です。
tone
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